1.技術書選びは慎重に
イラストをふんだんに使う等、奇をてらった「わかりやすさ」を演出する本は実に多い。けど、ここは文章の読みやすさと演習問題の多さを重視しよう。
受験参考書選びと同じ要領だけど、IT技術書は初級者向けなのにテクニカルタームてんこ盛りだったり、逆に噛み砕きすぎてたとえ話が鬱陶しかったりして、とにかく文体にクセのあるものが目立つ。また、翻訳本も多いので句点が”。”でなく”.”になってることもよくある(些細なことだけど気になる人は気になるんじゃないかな)。それと個人的な感覚として、フォントも目に優しくない率が高い。
繰り返し読んで、練習問題解いて、解らない所はまたやり直して……という作業を苦痛なく進めるためにも、パッと見で受け付けそうな文章と問題数の多さを基準に技術書を選ぶが吉。
私の場合、はじめに読んでたのは、C言語なら林晴比古先生の「新C言語入門 ビギナー編」。Javaなら高橋麻奈先生の「やさしいJava」。
で、一通り覚えたら応用編として翔泳社から出てる「独習シリーズ」に手を出すといった具合。ちょっと難易度は高めだけど問題数がとにかく多くて、解答のソースがCD-ROMの中に収められてるから検証が楽。まぁオススメ。

- 作者: 林晴比古
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2003/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 高橋麻奈
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 単行本
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- 作者: ハーバート・シルト,柏原正三,トップスタジオ
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 大型本
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2.分からないことがあったら迷わず先輩に聞こう
オタリーマンよしたにさんの本にも確か「道に迷った理系が最新モバイルで華麗に目的地ググってる頃、隣に居た文系はその辺の人を捕まえて既に聞き出していた。ああ、文系にはかなわないや」というネタがあったと記憶しているけど、自力で考えるかネットに頼るかして時間を延々浪費してしまう新人技術者は物凄く多いのだそう。だそう、ってのは先輩から聞いた話だから。私を含めた周囲にはたまたま該当者が居なかったので、あまり実感は沸いてない。
自分で考える習慣をつけなきゃ実力にならないのは真だけど、下手の考え休むに似たりってやつもまた真。そんな新人にイラッ☆と来ちゃう先輩も結構多いので、シンキングタイムには制限を設けておこう。15分から30分位が丁度良いかな。
「先輩、ここのfor文がちょっと……」「おぅ、仕方ねーな。どれどれ……」というやり取りの後、先輩もドツボに嵌って、更にその周辺の人達も集まりだし、とうとうプロジェクトメンバー全員が作業を中断してあれやこれやと議論するのも現場にはよくある光景。
ま、自分一人で悩むよりも格段とチームの心象は良くなるでしょう。