歩き回る虎

なんだかんだ10年近くはてなを愛用する村人です。アニメや漫画やゲーム等のオタク系レビュー、投資日記、世の中のこと、ツイッターで書ききれないこと等を書き連ねる雑記ブログです。

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いい加減、「男(俺)が女を嫌いである正当な理由」をデッチ上げて世間から承認求めるのやめろよ

   先日、増田でたまたまこんな記事を見かけました。

 

 

 おおまかに言うと、「独身男性の幸福率の低さ」を分析した記事があって、各々真摯な反応を返していたのだけど、ある女性嫌悪の男性A氏はどうやらそれを「フェミニスト女性の“間違いや敗北”を裏付ける一撃必殺の攻撃カード」として認識していた。A氏は「独身男性が生きづらいのは全部女の責任です」とフェミニスト女性が頭を垂れる光景をワクワク期待してブコメを覗いたら、当たり前だけどそんな事書かれてない! 最初からフェミニストが批判するものは男尊女卑の構造であって男性そのものではないからだ。「嫁を所有することが男の幸福の条件だ」という思い込み故に他の男に劣等感を持つならば、「男尊女卑価値観や男同士の競争主義と一体化してるのが原因かもね」とまぁ言われるさ。しかしA氏はその男尊女卑を自我とを一体化させた男性なので、その正論を「女からの男(俺)攻撃」と解釈してしまった。ふざけるな!男尊女卑を捨てるのは我が身を切り捨てろというのと同じ!俺が悪いのか?俺の自己責任なのかよ違うだろ!?女が悪いだろ? 是が非でも女から自責と敗北宣言を勝ち取って男の勝利を示すのだ! よし、女の邪悪さでピュアで善良な男(俺)上げする本田透形式で責めよう! バックラーーッシュ!

 

 

 そんで、本田透と「ネットの男性ミソオタ間で交換される典型的邪悪な女性像」と『男子に話しかけられた言葉と言ったら……』等話題を呼んだ女性増田の話を反転ミックスしたかのような『女も加害者だろふざけんな』という匿名ダイアリーが出来ましたとさ。多分だけど書いた人、10年級のはてなヘビーユーザーじゃないかという臭いがします。

 

 A氏のような「怒りを抱く相手が傍から見ると間違ってる系自称弱者男性」は5chにもはてなにもツイッターにもごまんといますが、彼の力点であるフェミニスト女性批判とは実は無関係の「A氏的思春期ストーリー」が大反響。まさに余談でしかないあとがき30ページだけで『電波男』本編の粗を全部ひっくり返した本田透状態です。

 

 まぁ、A氏は大反響に気を良くしたスケベ心から追記でやらかしちゃった感満載ですが……。

 

続 女も加害者だろふざけんな

一般論として事実風の創作話をする者は「完封勝ち」を狙い過ぎるスケベ心でプロの創作屋からバレやすいという話があるが、大反響を受けた後に付け足した最後の一文で一気に嘘臭さが限界突破したと敢えて言っておく

2019/06/15 11:25

 

 続 女も加害者だろふざけんな
 

 普通の創作は完成度を高めるためむしろ引き算の方を重視しなきゃいけないのですが、スケベで書いたモノは欲望が手段で目的なので自分を抑えられないんですよね……オ○○―は気持ちよくなきゃ意味ないし。一分の隙があってもイケないんですよね、「完全論破の完璧な勝利」のためには。

 

 しかしこの手の人達の女性嫌悪の精神的起点は成人になっても30過ぎても40、50をオーバーしても永遠に「思春期時代の小中学生の僕」ですね。過去は本人含む当事者以外解決しようがないから、それを根拠に全女性を永劫憎悪して責を要求する資格をアピールするスタンスは最強無敵です。ただ、ある意味「子供の特権」を突きつけて大人の女性達から同情をもらっている状態である事に当の本人が気づいてなさそうな予感がします。本人は一切女に媚びて自分を変える事なく自分の価値観を丸ごと女に受け入れさせた俺の男らしさに自己陶酔してそうですが、それは実質「10歳くらいの男児らしさ」であって多分A氏のセルフイメージとはかなり乖離してます。

 

 

 

 

 

 

 

  この辺で言い尽くした感がありますが、「男性差別」だとか「男の生きづらさ」というワードを、何でもいいから女性差別批判を相殺するための手段にもってくんのやめろよって感じです。ネットの暇なレスバトルやポジショントークで名乗ってばかりだと本当に切実な男性が埋もれるから(本質的に保守な彼らは、そういう異端の存在に冷たそうですが)。

 

 本当に切実な人間と、半ば妄想由来の「つらさ」を手段に女とフェミニストを攻撃したいおじさんは、読んでる方からすると瞬時に区別つきます。ほぼほぼ「何でもいいから自分に女を屈服させる事で男性性を実感したい」つー観念的な欲望で書かれてるから、「弱者」属性を推す割にアンマッチな全能感がある。それでいて露悪的なのに具体的に何がしたいのかとか肝心の所を意図的に隠してる印象です。それ、親切な他人に「解決」されちゃったら困るからですよね。名目上の「弱者男性」はあくまで目をつけた女から思うままに一方的慰めや負い目を引き出す葵の印籠であって、隠しておきたい本当の立ち位置とは真逆のものだから。むしろ現状を維持したい、それもかなり強く。これらいずれも本当に切実な迫害や差別を受けて声を上げるマイノリティには持ちえないモノです。

 

いい加減“弱者男性”をフェミニズム批判の道具にするのをやめろよ。

 

過去にこんな名エントリがあったのでこれ以上言う事はありませんが、つらい事があったならつらい事として吐き出せばいいのにね。AEDデマや安全ピン自演男複数よろしく、なぜウソででっち上げてまで「人権を訴える女性を叩くための棍棒」に仕立てて手段化してしまうのか。

 

それはまた次に触れたいと思います。