歩き回る虎

なんだかんだ10年近くはてなを愛用する村人です。アニメや漫画やゲーム等のオタク系レビュー、投資日記、世の中のこと、ツイッターで書ききれないこと等を書き連ねる雑記ブログです。

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「姉がブスなのに凄まじくモテる」を書いたおじさんへ

anond.hatelabo.jp

  もしかしてこれを書いた人と同じ人かな? 

 

 筆者の大元のねらいはとしては、女性嫌悪の自称弱者男性の願望に寄り添いすぎる姉を「勝者」として、自分の偏見通りの仮想敵である妹(語り手設定)を「愚かな負け犬」と配置して正義と悪を示してやろうというものだったと思います。

 

 「勝者」の姉をドブス設定にしたのは、筆者がヘイトを集めたい本命の仮想敵女性像である妹の敗北感をより際立出せる意図だけでしょう。

 

   ハッキリ言ってオハナシとしては矛盾と現実の人間界の常識への無知で設定崩壊してるもいいとこなんですが、

 

 「特定の男性が抱く女性憎悪イデオロギーを、嘘設定でそうと見せないパッケージをして多くの聴衆にうっかり食べさせて肯定的反応を勝ち取るゲーム」

 

     においては天才的な戦果を収めており、ミソジニー創作界隈にすさまじい逸材が現れたかと言った様相を呈しております。

 

 匿名ネットやSNS上に掃いて捨てるほど存在するミソジニー創作屋の中でこの筆者が際立って異質なのは『女性への差別と偏見とキモカネコンプレックスで出来た己の男性性を匿名ネット上で安全に貫き承認される目的のため、逆にネット上で女性が書いた普遍的な恋愛論や文体を徹底研究して自分のものにしているところ』です。

 

  その結果、「他人と世間の常識への学習意欲と理解は皆無に等しいのに、ネットに流れるニンゲン情報だけは理解処理能力が高度で優れている」という、まるで宇宙人かAIのようなアンバランスな違和感が生まれており、なんとも不思議な読後感を生んでいます。

 

 

 

 「全体的に結婚というものに対する現実的な認識が幼稚園児のままごと以下」

 

 「コミュニケーションという概念が皆無」

 

 「女性自身の収入と職種と婚活努力なしに語るのは不可能といってよい話なのに、男目線で全排除したため設定が地につかずふわふわ感半端ない」

(たとえ仮想敵女を殴るために妄想した偶像でも、自分の嫌いな高収入エリートで婚活にガツガツした女は避けたんでしょうね)

 

   「文章の前半と後半でキャラの趣味設定が食い違ってる」

 

 「肉親なら知らないはずがない重要な前提情報を知らない」

 

   「交際中も結婚後も男に女のために一銭も金を使わせずそれぞれ財布を分ける設定なのに、なぜか粗衣粗食を望むなど“男にとって安上がりな女要素”の羅列に喜ぶイケメン金持ちという意味不明な図式」

(女という家政婦奴隷を、男がいかに低コスパでゲットするかを至上命題とする男尊女卑目線一つしか存在しない)

 

 「女友達→妹に差し替えたであろう設定のせいもあり、婚約者男がただの非常識で下品なサイコパスゴミクズ野郎なのだが“社会的地位の高い金持ちイケメンは絶対正義である”という価値観を疑わない非モテ男性のコンプレックスが透けている」

 

 などなど女性以前に人間の社会に無知すぎて設定の致命的破綻や矛盾を挙げればキリがありませんが、よく女性がダメンズを見極めるために用いる「店員に偉そうな態度に出るか否か」なども織り交ぜてあるため、女性視点の読者でもついつい賛同気味になってしまってるのがさすがとしか言い様がありません。

 

 というか「男女論や男に都合の良い女像とかは注目を集めやすいとはいえ、こんなメチャクチャな設定の嘘でここまで肯定的にバズるなんて、余程文章が上手いからやろな。ぐぬぬ」と思わず嫉妬してしまってるので、こんな風につらつら分析したのかも知れません。

 

 はぁ、とにもかくにも読みやすい文章を書くテクニックを向上させたいなぁ。